ですが、退職理由が自己都合か会社都合かで失業保険の支給額
が変わります。
会社の業績悪化が原因で退職話を持ちかけられたとき、会社の
上司が退職理由を自己退職で書くように言われたり、あるいは
最悪の場合、退職願の用紙が用意されていたりして自分が名前
書いてハンコ押すだけになっているかもしれません。
でもこんなことされても負けてはいけませんよね。
法律で守られていますから決して自己都合で退職願を書いたり
しないようにしましょう。
失業保険をもらう場合、退職理由が「会社都合」か「自己都合」
かで給付条件が大きく変わります。
会社都合なら3ヶ月の給付制限期間がなく、結果的に給付期間が
長くなるのです。給付期間が長ければ、それだけもらえる金額も
増えることになるので、人によっては会社都合の場合と自己都合の
場合で100万円近い差が生じることもあるでしょう。
できるだけ、会社都合で退職した方が得なのは間違いありません。
では、どうしてみんな自己都合で退職してしまうのでしょうか。
それは、会社側に辞表を書くようにいわれるからだと思います。
辞表を書いてしまうと、自己都合退職になってしまいますから、
いくら会社にいわれても自分の意思で辞めるのでなければ、
辞表を書かなくていいのです。
自分の意思でやめる場合であっても、パワハラやセクハラ、
いじめ、採用条件と労働条件の著しい相違、賃金が継続して
2ヶ月以上も支払期日までに3分の1以下しか支払われなかった、
残業手当を除く賃金がそれまでの85%未満になってしまった
(予見が困難な場合のみ)などの理由は会社都合とみなされます。
当然、リストラも会社都合退職です。
他にも、一見すると自己都合の退職理由のように思われている
ことでも、実は、会社都合退職だということがよくあります。
でも、会社側はなるべく自己都合退職にしようとするでしょう。
会社都合退職にすると、会社の負担が増えます。退職金の上乗せ
をしなくてはならなかったり、雇用に影響が出たり、行政からの
助成金がカットされるなどのデメリットが予想されるからです。
でも、そんなのは会社側の都合でしかありません。
多少のことには屈せず、会社都合退職を勝ち取ってください。
会社側は会社都合の退職願を受け取らない場合は、所轄の
労働基準監督署へ相談すれば間違いなく上手くいきます。
