と厚生労働省が発表しました。
10年前の1999年度では約100万人だった派遣労働者(派遣社員)が
すごい勢いで増えて、10年間で4倍になったのですね。
これは企業が正社員の人数を抑えて、派遣社員を使うことで
人件費の低減を行い企業の業績改善をしているからだと思います。
ですから待遇の良い正社員としての就職を希望していても、
なかなか希望する企業の求人枠が増えない状況となっています。
やむなく派遣社員で働いている人は厳しい労働条件のまま
耐えるしかないのでしょうか。
派遣社員を守ってくれる保険とか福利厚生について数回に分けて
考えていきたいと思います。
◆派遣社員を守る保険はあるの?
皆さんにとって健康に働く、とはどんな意味を持ちますか?
家族をお持ちの世帯主の方は大黒柱として重要ですし、身軽とも
いえる女性でも夢のある働き方に準ずると思います。
それでも体を壊して健康を害してしまう、怪我をするなどしたら
大変ですよね。

そして世の中は不況の波。働きにくい時代ですよね。
派遣社員として雇われる事も少なくありません。
正社員としては企業も取りにくい状況ですから。
そんな中、働く人たちにとって保険や福利厚生がきちんとして
いないと心配は尽きません。
この不況の今、気になるのは「派遣だからって人としての保障は
されているの?」「保険はついてくるの?」ということです。
「派遣切り」という話が多くなって、より一層不安に思うことは
「自分の、家族の身を誰が守ってくれるのか」ということでは
ないでしょうか。
特に、家族の健康や万が一自分が働けなくなったときのこと、
考えておきたいですよね。
派遣事業には「労働者派遣法」という法律がついて回ります。
後日に詳しくお伝えしますが、簡単に言えば派遣労働者(派遣元
事業主に登録する者)の福祉の安定や雇用の安定をすることを
目的としています。
また、派遣元事業主が適正な運営を実施するためのものです。
労働者基準法によっても派遣社員はその対象となっていますが、
それに含まれない権利を守ろうとしたのが労働者派遣法です。
例えばIT関係の仕事に就く派遣社員には、1時間に1回の休憩を
取る事が義務づけられます。
簡単に「福利厚生や保険が守ってくれる」といっても、現状難しい
のでは?と考える人も多いでしょう。
しかし、法律の定めはあなたとあなたの家族の健康や不安から
守る一つになるに違いありません。
派遣社員は企業にとって欠かせない存在となっています。
派遣社員を守る保険について、連続シリーズで書いていきたいと
思います。
