企業側の業績に合わせて、好調な時に派遣社員を大量に採用し、
業績が悪くなると、一気に派遣切りしてしまう。
このような状態がずっと続けば問題ですよね。
派遣社員でいる限り、いつ派遣切りされるか分からない状態では
結婚や住宅のことなど、将来が不安だと計画が立てられません。
そういう意味でも、派遣「登録型」は問題外多かったと思います。
厚生労働省もようやく労働者派遣法について、「登録型」を禁止
して「常用型」だけ認めることが検討されています。
マスコミに公開されたので実施まで少し時間がかかりますが、
企業側の対応も変わってくるでしょう。
今回は派遣契約が打ち切られた後の任意継続保険について
お知らせします。
◆派遣契約打ち切り後の任意継続保険
派遣に付きものなのが「契約期間」です。
これによって「派遣切り」などをしやすい環境は作られたかも
しれません。
しかし、すぐ次の仕事が見つかった!ということは少なくないで
しょうか。このとき心配なのはご自分や家族の健康的な暮らしが
守れるかどうかですよね。
普通は退職したら国民健康保険に加入するのが一般的ですが、
保険料を考えてみてください。
国民健康保険の保険料は、前年度の所得によって決められて
しまいます。「職があるとき」の状態で支払うのは、とても
大変なことです。
ここで「任意継続」というシステムがあることを知っておくと
便利です。
◆任意継続保険
これは、仕事を辞めた日の翌日から20日間以内に派遣会社へ申請
すると、引き続き1ヶ月間は被保険者でいられる制度です。
これを「任意継続被保険者制度」というそうです。
しかし傷病手当金は排除されるので注意が必要です。
納付は、納付書というものが送られてくるのでそれを使います。
今までの保険証は事業主へ返却となり、納付後に新しい健康保険証が
送られてくる仕組みになっています。
しかしデメリットもあります。
今まで通常会社が保険納付を半額負担してくれていたものはすべて
自己負担になります。
これは厳しいですよね。
しかしよく計算してください。
健康保険料には上限額がありますので、ご自分の上限を知っておくと
いいでしょう。
また、国民健康保険も市町村によって納付額が変わってくるので、
市町村役所に尋ねるのがいいと思います。どちらが安く継続できるか
を比較してから、社会保険か国民健康保険かを比べることが必要です。
派遣社員ではなくなってからの保険を国民保険に切り替える前に、
少し考えてみてくださいね。
派遣契約打ち切り後の任意継続保険についてご紹介しました。
厚生労働省の労働者派遣法の改正が一刻も早く実施されることを
願いたいものです。