失業保険に関係するダークな一面ですが、いつの時代にも必ず
と言っていいくらい出てくるのが不正受給です。
失業保険の不正受給は見つからないで上手くやれば儲かるなどと
言ったいい加減な話を信じたりする人がいると、それはとんでもない
勘違いです。
失業保険はあくまで再就職への手助けですので、失業状態と言う
不安で一杯の生活から早く脱却できるよう職業訓練などで再就職
への準備をすることが結局は安定した生活への近道と言えますね。
◆失業保険の不正受給の恐怖
つい魔が差して不正を働くという事は、誰の身にもふりかかる事です。
それは、例えば子供の頃にお酒を飲もうとしたり、カンニングをしたく
なったり、そんな小さな誘惑もあれば、お金儲けのために法を犯す
という大きなものもあります。
そんな不正の一つに、失業保険の不正受給も数えられます。
失業保険の手続きをする中に、説明会を聞く機会は必ず設けられて
いますが、その中で最も口を酸っぱくして言われるのが、
この不正受給に関してです。
例えば、以下のような失業保険の不正受給がよくあります。
これらのケースは全て失業保険の不正受給に該当します。
@失業中に求職活動を行っていないにも関わらず、
失業認定日に嘘の期日を申告書に記載した場合。
A待機期間中や失業中にアルバイトをしたのに、
それを申告書に記載しなかった場合。
Bちょっとした手伝いで収入を得たり、
自営を始めたにも関わらず申告しなかった。
C労災や健保の手当を受給している状態で
失業保険手当を受け取った。
こういった不正受給を行った場合には、当人は軽い気持ちだった
かもしれませんが、非常に厳しい処分を下されてしまいます。
不正が行われたと発覚した瞬間、当然失業保険は全て支給されなく
なります。加えて、それまで受給していた金額の全額返還、更には
その2倍の額の納付が義務付けられます。
つまり、受け取っていた金額+その2倍の金額=3倍の額を支払う
必要があるのです。
仮に合計100万円の失業保険手当を受けていたとして、それが不正受給
とみなされれば、300万円の支払い義務が発生するというわけです。
延納金も設定され、支払いがなければ差し押さえ、更には告発という
可能性もあります。
失業保険の不正受給は、見つからなければいいや位の軽い気持ちで
やってしまうと、後でとんでもない位の重いペナルティを受ける
ことになります。
これには時効もありませんので、くれぐれも注意しましょう。