した場合にも、休業給付金として支給されるものがあります。
失業保険の制度で意外と知られていない制度かもしれません。
◆育児休業の際には育児休業給付金
失業する理由は多々ありますが、少し前までは出産、育児も
その理由の一つに数えられていました。
育児の為に数年間仕事を休業する場合、どうしても辞職という
形になってしまうというのが当時の常識でした。
今では育児休暇も認められているので、必ずしも育児=失業
という図式は成り立ちません。
しかし、実際のところ、育児が原因、もしくはきっかけの一つ
として職を失ったという人は少なからず存在しているようです。
そういった場合には失業保険の対象となりますが、とりあえず
休業状態となり、その後は職場の判断次第という状態の時には、
失業保険と育児休業給付金の両方の準備を進めておくことを
お勧めします。
この二つの制度は重複しないので、もらえる給付金はどちらか
一方ですが、どちらになるのか不透明な場合は、どちらの手続き
でもスムーズに行えるよう知識として知っておくと良いでしょう。
育児休業給付金は、1歳未満の子供を育てる休業の際に
発生する給付金です。
育児休暇自体、1歳未満の子供の育児の為の休暇なので、
この育児休暇の期間内にもらえる手当の事を指すと考えて
おけば良いですね。
育児休業給付金には2種類あります。
・育児休業基本給付金と
・育児休業者職場復帰給付金です。
▼育児休業基本給付金
育児休業基本給付金は育児休業中、急激に賃金が低下した
場合にもらう事のできる給付金です。
育児休業中は給料を全くもらえないケースもあれば、
ある程度もらえるケースもあります。
これは規定がないので、会社に一存されているのです。
その為、中には休業中にほとんど収入がなくなるケースも
あります。
それを補うのが、育児休業基本給付金です。
▼育児休業者職場復帰給付金
育児休業者職場復帰給付金は育児休暇が終わり復帰した際、
同じ会社でまた働く場合に発生する給付金です。
これに関してはあまり知らない人も多いようなので、下記に
簡単に紹介しておきます。
『給付条件』
・育児休業取得期間と同じ職場に復帰すること。
・育児休業終了後6ヶ月以上続けて勤務した場合。
・雇用保険を1日も空けずに支払っていることが条件です。
『給付金額』
・休業開始時の給料20%相当×育児休業給付金を受けた月数分
『申請期間』
・職場復帰し、6ヶ月働いた日の翌日から2ヶ月以内。
『手続き』
・勤務先の会社経由でハローワークへ申請を行う。