高齢化社会において需要の高くなっていく職業の一つ理学療法士。
理学療法士は国家資格ですが、国家資格の中では合格率の高い
資格と言えます。
理学療法士の資格自体が社会的ニーズの高いもので、国家試験の
目的も入学試験のような定員に対する選抜ではなくて、理学療法士
としての条件を持っているかどうかを確認するための試験ですから
一定レベルの解答が出来れば合格するので合格率も高くなっています。
合格率が高いといっても、受験資格が限定されていますし、目的意識
の高い受験生が多いから合格率も高いのは自然の成り行きでしょう。
◆理学療法士の受験概要と受験対策
理学療法士の国家試験を受けるためには、文部科学大臣が指定した学校、
または、厚生労働大臣が指定した理学療法士養成施設で三年以上勉強
しなくてはなりません。
国家試験は、毎年2月下旬頃に1日だけ筆記試験が行われます。
筆記試験と言っても、一般問題と実地問題に分かれています。
一般問題は、次の8項目について出題されます。
「解剖学」
「生理学」
「運動学」
「病理学概論」
「臨床心理学」
「リハビリテーション医学」
「臨床医学大要」
「理学療法」
実地問題は、次の5項目について出題されます。
「運動学」
「臨床心理学」
「リハビリテーション医学」
「臨床医学大要」
「理学療法」
点字試験を受験する方に対しては、口述試験、及び、実技試験が
行われることになっています。筆記試験は全国各地で行われている
のですが、この口述試験、及び、実技試験に関しては、3月上旬に
東京のみで行われています。
国家試験の合格率も高く、専門の大学や学校に通っていれば資格は
取得出来ると言われていますが、やはり、国家試験を受ける年度の
夏休みあたりからは試験対策を練る必要があります。
過去の問題集などを集めて、試験問題の出題傾向などを見て、自分に
合った勉強方法で合格を目指すのが一番良いのではないかと思います。
合格率の高い学校に入ったからと言って、そこに入った人全てが
合格出来る訳ではなく、合格するかしないかは個人の勉強次第です。
勉強しなければ、確実に試験に落ちるでしょう。
合格した後のことを思い描いて、モチベーションを保ちながら
勉強してみてはどうでしょうか。
詩学療法士の資格は、視覚障害者の方にも開かれています。
視覚障害者に対しては、受験も口述試験と実技試験が実施されるなど
受験しやすい措置が取られています。
家族や知り合いに視覚障害の方がいる場合は、理学療法士の仕事
に興味があるのなら理学療法士への道を紹介してあげてもいいかと
思います。