違いって分かり難いかもしれませんので、違いについてお伝えします。
小論文と作文。
自分の考えで文章を書いていくので似ていますが、違いはあります。
この二つの書き方の違いを明確にしていきましょう。
まず作文とは何なのでしょうか。
小論文とは違って、作文は個人の内面や経験について問うものが一般的です。
小学校の時、夏休みの宿題でよく出された読書感想文もこれに含まれます。
また、次のような課題もジャンル的には作文と言えます。
「私の好きな本」
「将来の夢」
「大学生活で一番力を入れたこと」
「就職して一番やってみたいこと」
これらの課題は、就職や大学入試などで小論文として出題されたことも
あるでしょうが、厳密に言うとこれらは作文になると思われます。
作文は「個人的」という観点で書かれていること、これが小論文との
大きな違いです。作文は印象的だったこと、感動したことについて
その理由を明らかにしながら感想や考えを述べていきます。
だからこそ、「好きなように、気ままに」書いていけるのが作文なのです。
作文での評価ポイントは、感受性と表現力です。
感情が豊かに表現されている文が高く評価されるのです。
作文の書き方は感性しだい、ともいえるかもしれません。
しかし、感受性や表現力は持って生まれたものが生きてきますよね。
だからいつも、作文で表彰される人は決まっていませんでしたか?
多くの方は、読書で培った言葉を駆使してなんとか書いていた、
というのが作文だったのではないでしょうか。
一方、小論文に感情は必要ありません。
ですから持って生まれたものは関係ないのです。
であれば、みんなが同じスタートラインなのですから、小論文のほうが
書きやすいといえるかもしれませんね。
小論文と作文の違いについてご紹介しました。
小説のような読む人を感動させる文学的な表現は小論文では要求
されないということですね。