2012年02月03日

核燃料取扱主任者の資格試験内容と受験対策とは?

核燃料取扱主任者の国家資格について、ご紹介させて頂きましたが
それでは、この資格を取得するために必要な試験概要と試験対策に
ついてもご案内させて頂きます。

放射能等のような目に見えなくて身体に大きな影響を及ぼすものには
誰しも恐怖感を抱きます。核燃料取扱主任者と聞くだけで、自分の体が
心配になる人もいるようですが、正しい知識がないことで余計に不安を
持たれるのかも知れません。

病気でなくても健康診断で年に数回は受けるレントゲン撮影にしても
病院にレントゲン撮影装置が初めて導入された時、レントゲン撮影を
受けた人はちょっと怖かったのではないかと想像されます。

核燃料取扱主任者の資格を使う職種は、それなりにリスクはあるのは
やむを得ないと思いますが、安全対策は何重にも施されていて、規準
通りやっていれば身体的に問題は起きない仕事です。


核燃料取扱主任者の資格試験内容と受験対策とは?

核燃料取扱主任者は誰でも受ける事が出来る資格で、
第一種放射線取扱主任者試験に既に合格している人でしたら、
「放射線の測定及び放射線障害の防止に関する技術」
の試験科目が免除されます。

例年、12月上旬頃の官報に公告され、3月頃に東京都内で
試験が実施されています。
また、試験科目は下記の通りです。

核燃料物質の化学的性質及び物理的性質
 ・出題範囲
   出題範囲は、核燃料物質の基礎的性質、原子炉燃料(構造、強度、
   燃焼、照射等)、その他、核燃料物質の化学的性質及び物理的性質
   に関する事です。

核燃料物質の取扱いに関する技術
 ・出題範囲
   出題範囲は、臨界防止、火災爆発の防止、耐震対策、閉じ込め対策、
   遮へい対策、その他、核燃料物質の取扱いに関する技術についてが
   出題範囲になっています。

放射線の測定及び放射線障害の防止に関する技術
 ・出題範囲
   出題範囲としては、放射線の測定、放射線管理(被曝管理、環境安全)、
   放射線障害及びその防止、放射性廃棄物の管理、その他、放射線の
   測定及び放射線障害の防止に関する技術についてです。

核燃料物質に関する法令
 ・出題範囲
   出題範囲は、原子力基本法、原子炉等規制法です。


核燃料取扱主任者の国家資格は、出題範囲が専門的で幅広い為、どうしても
暗記が中心の勉強となるでしょう。
最低でも、原子炉工学と放射線工学を専門大学卒レベルくらいまでは理解
しておく事が必要ですし、物理、化学、生物学に関しては大学で学ぶ程度の
知識が必要です。

また、合格している人のほとんどが、第一種放射線取扱主任者の資格保有者
と言う事もありますので、まずはこの資格から取得した方が合格への早道
かもしれません。


核燃料取扱主任者の国家資格試験の受験対策についてご案内いたしました。

高度な専門知識を有する国家資格には受験資格が特にないものがあります。
超難関の司法試験なども同様なことが言えます。

そういう意味でも、一般の人が理解しにくい核燃料物質の正しい専門知識を
持っている核燃料取扱主任者のような人たちが、原発の安定再稼働に向けて
活躍されることを期待するのは電力の安定供給に従事している人たちだけ
ではありません。

生活に欠かせない電気が計画停電などのような形で止められたのでは
毎日の生活が不安で仕方がありませんので、日本全体に言えること
ではないでしょうか。


nuclear_power_station.jpg


posted by 7fukujin at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 資格紹介と取得方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。