2012年02月06日

職業訓練とセーフティネットの関係とは?

職業訓練とセーフティネットの関係について、ご紹介させていただきます。

ポリテクセンターなどの職業訓練校のことをよくご存じの方でも、話が
セーフティネットのことになると、名前は聞いたことがあるけど内容までは
知らない方が多いように思います。

しかしながら、就職難の時代になっている大きな原因の一つに
経済の国際化に伴う労働市場の不安定があります。

輸出の取扱量が少なく国内消費が中心だった時代では、日本の企業は
終身雇用と言う安定した労働市場がありました。

それが経済の自由化に伴い、共産国家の中国やアジア諸国が、世界の工場
のような状況となり、日本の労働市場は大きく変わってきています。


日本企業の終身雇用制度が崩壊しつつある現在、労働市場の不安定な
状態に対して国が対策として進めていることの一つがセーフティネット
といえます。


職業訓練とセーフティネットの関係とは?

多くの雇用問題に関しては、いわゆる「労働市場」の不安定さが原因
となっています。

労働する上での基盤となる市場が不安定という事は、足場が悪い場所で
生活するようなものです。そういった状況が改善されない間は、
雇用問題が解決する事はあり得ないと断言できます。

そんな中、労働市場の安定を図るための社会的な制度が、
「セーフティネット」です。

セーフティネットの主な目的は、労働市場の形成と失業者の保障です。
安定した足場を作り、また失業してしまった人を手厚く支援した上で、
新たなステージに向かわせるという、社会全体の基盤ともなる制度です。

このセーフティネットには、法律の整備や制度の制定、設備の建築など、
様々なことが内包されています。

例えば、労働基準法の制定と改正、職業安定所の設立、雇用保険の整備
なども、セーフティネットとして行われている事です。
さらに、職業訓練や人材育成支援といった事業に関しても、雇用の
セーフティネット上で成り立っている制度なのです。

近年、雇用問題が慢性化している原因は、このセーフティネットが
現代の状況に追いついていない事も、理由の一つといえます。

特に、生活保護制度など「最後の砦」となるべき制度に関して、
あまりにも条件や審査が厳し過ぎたり、逆に甘過ぎたりするケースも
多く、不正受給者の増加や正当な受給者への未払いなど、様々な問題が
発生しています。

こういった問題を解決する事ができれば、雇用問題はもちろん、
景気対策という命題にも明るい兆しが見えるのではないでしょうか。


セーフティネットについて、ご紹介させて頂きました。
働くより生活保護を受けた方が楽、と言うような考えの方が増えると
社会経済はマイナス方向に加速され、生活保護の予算も減らさざるを
得なくなり、負のスパイラルに陥っていきます。

職業訓練のような教育には大きな予算を必要としますが、スキルアップ
が出来た人材が出来ることを思えば、セーフティネットの制度が有効に
働いていくことを強く願いたいですね。

snow.jpg
この冬は、寒波が強くて降雪量が多いようです。地域によっては高齢者のため除雪が出来なくて、困っている方の
いるところへ市役所の職員を派遣しているケースもあります。

市役所の職員を派遣するのもいいですが、国が災害時などの
支援枠で臨時職員を採用してもいいのではないかと
思うのですが、行政職員を短期間採用するためには
現時点では色々と制約事項があるのでしょう。

そういう意味でも、セーフティネットが広範囲に活用され
若い世代の労働力がもっと活用されることを期待したいですね。


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