2012年02月07日

仕事があってもワーキングプアとは?

失業中で、就職活動をしている人から見ると、仕事があって忙しそうに
働いている人達は羨(うらや)ましいと思われるかも知れませんが、
忙しく働いている人の中には、働いているにも拘らず全然余裕がなく
苦しい思いで毎日働いている人もいます。

忙しく働いているのに貧しい、と言うような状況の人は
『ワーキングプア』と呼ばれています。

ワーキングプアになっている人達も、最初から望んでそうなった訳では
ないのでしょうが、どうしてそうなったのでしょうか。
ワーキングプアにならないために、雇用問題におけるワーキングプア
について確認してみたいと思います。


雇用問題でのワーキングプアとは?

生活保護を受ける対象となるのは、仕事をすることができず、収入が
得られない人達です。ただ、いくら仕事があっても、その収入だけで
生活が立ち行かないケースもあり、これらも生活保護の対象となります。

こういった人達は「ワーキングプア」と呼ばれています。

このワーキングプアも、雇用問題の一つとなっていますが、そもそも
どうして働いているのに生活保護の対象となるのでしょうか。

ワーキングプアは、基本的には正社員ではなく非正規雇用の人達で、
収入が生活水準に追いついていない状態の労働者を指します。
重要なのは労働時間で、正社員並かそれ以上の時間拘束されている
にも拘らず、生活が困難な状況にある人が対象となります。

つまり、他のアルバイトと掛け持ちができない状況で、生活が
ままならないというケースですね。


ワーキングプアは、失業率の増加とはまた違った意味で、日本における
大きな雇用問題となっています。ワーキングプアなるものが目立って
きた主な原因は、事業主、企業側の人件費削減ですね。

安い賃金で働かせる事で、人件費を浮かせ、支出を減らす。
労働体系の基本ではありますが、それが度を過ぎると、ワーキングプア
が増加してしまいます。

最大の問題は、ワーキングプアの改善がかなり遅れているという点
にあります。失業者に対するケアや、障害者に対する支援が優先されて
いる事で、「仕事がある」という一点を理由に、ワーキングプアは
「まだマシ」と認識されているのです。

この認識は必ずしも正しくはありません。
ワーキングプアは、過労死をはじめ、多くの犠牲を出してしまいます。
また、このことは多くの労働者に当てはまるまるものであり、非常に
重要な問題となっています。


ワーキングプアの事をご紹介させていただきました。
ワーキングプアにならないためには、就職活動をする時、事業主と
取り交わす雇用契約をしっかり見ておかないと、一度働き始めると
毎日の生活に流されやすくなりますから要注意です。


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posted by 7fukujin at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 学生の就職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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