国家公務員試験の試験方法が今年から大きく変わりました。
キャリア組などの呼び方で知られる高級官僚の候補者である
『国家公務員T種』試験ですが、東大卒業者が大半を占めて
いることでもよく知られている超難関資格ですが、よい面も
あれば悪い面もありました。
国家公務員T種を始めとする、国家公務員の採用試験が変更
されることになったのは時代の流れかもしれません。
今回はその新しい国家公務員の一つである『一般職』について
お伝えしたいと思います。
◆国家公務員「一般職」の資格と就職先とは?
国家公務員試験の一般職試験とは、2012年度から登場
した国家公務員採用試験のことを指します。
公務員採用試験の国家T種、国家U種、国家V種の区分が
廃止され、代わりに総合職、一般職、専門職、経験者採用の
枠組みを作ることになりました。
新制度では、公務員試験の国家試験T種が総合試験になり、
国家試験U種と国家試験V種が一般職試験に再編されました。
また、現行の国税専門官採用試験などは専門職試験として
実施されます。新しい採用枠として、中途採用向けの経験者
採用試験も創設されています。
これらの再編により、東大中心の国家T種を改善し、様々な
人材を受け入れていく方針に転換されます。
ところで、一般職試験ですが、これは事務処理能力があるか
どうかを見る試験で、試験の種類は「大卒程度試験」と
「高卒者試験」に分かれます。大卒程度試験は、従来の
国家U種と同レベルの難易度と予想され、試験は教養試験、
専門試験、論文試験、面接が行われます。
教養試験は基礎能力試験となり、知能分野の比重が増します。
行政区分の専門試験は、従来の国家U種と同様、科目選択制
の試験です。
高卒者試験は、国家V種と同程度の難易度と予想され、
事務区分では、基礎能力試験、適正試験、作文試験、
人物試験が行われ、そのほかの区分では、基礎能力試験、
専門試験、人物試験が行われます。
一般職試験に合格した人は、国家公務員になります。
国家公務員とは国や政府が雇っている職員のことで、
国や政府の根幹を支える仕事を行います。
国家公務員は民間の大手企業並み、または、大手企業以上の
福利厚生を受けることができます。それに、男女差がない
ため、特に女性にとっては働きやすい職業といえるでしょう。
国家公務員は倒産などの心配がないということで、いつの
時代でも人気資格です。女性の管理職が増えてきていること
から、女性の志願者が今後多くなりそうな気もします。