2012年10月26日

懲戒解雇の事例【職場でケンカして怪我をさせた】

懲戒解雇は労働者にとって絶対避けたいことです。


刑務所を出所した人が、犯罪を繰り返す理由として
再就職が出来ないことが挙げられます。


前科者を採用したいと思う経営者は、普通いません。

経営者の旧友だとか、特別の理由が無い限り
常識的に再就職への道は相当厳しいものです。


前科者とまで行かなくても、会社を懲戒解雇でクビと
なった場合についても、履歴上に懲戒解雇の記録が
残ることから、再就職は簡単にはできなくなります。


給料が下がったとか、そういうレベルでは納まらない
最悪の事態「懲戒解雇」ですが、それではどのような
場合が該当するのか、事例をみていきたいと思います。


まずは、職場でケンカして怪我をさせた場合について
見ていきましょう。


懲戒解雇事例(ケンカで怪我させた)

ある自動車関連の下請け工場に
Aさん(38歳)とBくん(27歳)が同じ職場で
働いています。


AさんとBくんは二人とも車好きです。

Aさんは若い時はスポーツカーに乗っていましたが
家族が出来て、子供の教育費にお金が掛るように
なった今は、小型のコンパクトカーに乗っています。

一方のBくんは、独身で車命みたいな感じで
最新型の高級スポーツカーに乗っています。


AさんとBくんはマイカー通勤で利用している
会社の駐車場がたまたま隣同志でした。


AさんはBくんがスポーツカーを新車が出る度に
乗り換えているのが、内心面白くありません。


こんな状況下でAさんがBくんに怪我をさせる
事件が起きてしまいました。



Bくんが「駐車場で車を出しにくいから、車の駐車
位置を少しずらしてほしい」と言ったことに対して

Aさんが「お前の腕が悪いから出しにくいだけだろ」
と言ったことから、取っ組み合いのケンカとなり
腕っ節の強いAさんがBくんを殴った結果、Bくんが
鼻の骨が折れる怪我をしてしまいました。


◇------------------
普段はおとなしくて、仕事をしっかりこなしていた
Aさんですが、二人が勤務する工場の経営者は
企業倫理にすごく敏感な人だったので、Aさんを
懲戒解雇としたのです。



ちょっとしたことから、同僚に怪我をさせたことで
懲戒解雇となったAさんは不幸かもしれませんが、
一歩踏み外すと、冷徹な仕打ちが待っているのが
労働者を守るために設けられているルールだと
いえます。


P.S.
職場では気が合う人もいれば、気の合わない人も
います。それはどのような組織でも同じでしょう。

気に食わないからと言っても能力などの行為を
すれば懲戒解雇の裁きが待ち受けています。

家族がいる場合、懲戒解消されると悲惨な生活に
なってしまいます。

職場のストレスは職場の人間にぶつけても意味が
ありません。酒場で愚痴をこぼす位にしておいた
方がましですね。


ラベル:懲戒解雇 事例
posted by 7fukujin at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 解雇について学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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