2012年12月25日

生活保護受給制度の8種類とは?

生活保護の不正受給に対して、新聞等で報道されて
いますが、政府が民主党から自民党に戻ることで
変わっていく可能性があります。

方向性としては、不正受給に対して今以上に厳しく
なっていくことが考えられますし、受給額についても
厳しい財政事情より、減額されるだろうというのが
報道関係の見解となっています。


ところで、生活保護の受給には8種類もあるという
ことをご存じでしょうか?

都内区役所の福祉課に100人以上の受給申請者が
並んでいる風景が報道されたりしていますが、
生活保護申請の理由によって、受給される該当項目が
ことなります。


生活保護受給制度の8種類とは?

生活保護受給は、単にまとまったお金を受給者に
ポンと渡すわけではありません。

保護費は、8種類の扶助支援から構成されています。


【生活保護の8種類】

▼1:「生活扶助」
衣食、その他の日常生活の需要を満たすための扶助
であり、飲食費、光熱水費、移送費として支給され
ます。

生活扶助では、さらに内訳として第1、第2と分類
され、前者が飲食や衣服、娯楽費等の費用、後者は
世帯として消費する光熱費等とされています。


▼2:「教育扶助」
子供がいる場合は義務教育を受けるために必要な扶助
であり、教育費の需要に応じて支払われるものです。


▼3:「住宅扶助」
家賃等を支払う必要がある時、また住居の補修、
住宅を維持する必要がある時に行われる扶助です。


▼4:「医療扶助」
ケガや病気になった場合に原則として現物支給により
行われるもので、治療内容は国民健康保険と同等と
されています。

医療扶助は生活保護指定の医療機関で行われますが
病状などの場合によっては、指定外のところで給付が
受けられるようになっています。


▼5:「介護扶助」
要介護または要支援と認定された生活困窮者に対して
行われるものです。
これも現物支給で、生活保護指定介護機関に行われ
ます。


▼6:「出産扶助」
出産時に出るもので、金銭により給付されます。


▼7:「生業扶助」
生業に必要な資金、器具、資材購入時や技能を習得
するための費用や、就労のための支度に対する扶助
で、こちらも原則として金銭で給付されます。

平成17年度より、高校就学費がこの生業扶助によって
支給されるようになりました。


▼8:「葬祭扶助」
葬祭を行う際に、金銭にて支給されます。

これは、年齢、性別、健康状態等、そしてその個人
または世帯の生活状況の相違を考慮し、1つもしくは
2つ以上の扶助が行われます。


生活保護の8種類は、実際の生活において起こりうる
場面を想定して設けられています。

これら8種類の扶助支援によって、生活保護受給は
金銭か現物か変わってくるのです。



※生活保護の申請を希望する人は、自分で悩まないで
行政機関の福祉課に相談に行くのが一番早い解決法
でしょう。


ラベル:生活保護 種類
posted by 7fukujin at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 失業保険 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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