臨床心理士の資格とは？

臨床心理士という資格についてご紹介いたします。

医療関係の資格取得で人気が高いのは
・医療事務
・調剤薬局事務
・介護事務
・歯科助手
・介護福祉士
・ケアマネジャー
・社会福祉士

などですが、今回ご紹介する臨床心理士という資格は
少し内容が異なる資格となります。

どちらかと言うと、精神科医の近い内容を
取り扱うような印象を受けるくらいです。

◆臨床心理士の資格について

「臨床心理士」とは臨床心理学を学び、精神疾患や
心身症の患者を始めとして、社会生活にうまく適応
できない人への援助や予防を行うための専門職
と位置付けられています。

活動範囲は職場や学校、病院など幅広くなっています。

しかし、日本においては心理学を専門とする人に対する
国家試験はありません。そのため臨床心理士の資格を
与えているのは民間の団体です。

臨床心理士に似た資格はたくさんありますが
それらは別物です。

心理学を扱う資格の中で、一番ポピュラーな臨床心理士
ですが、難易度も最高と考えられており、全国にある
スクールカウンセラーの資格要件として文部省が規定
しているのも臨床心理士です。

国境なき医師団においてメディカルスタッフの条件
となっていることも良く知られています。

いわゆるカウンセリングを行う人たちの採用条件として
臨床心理士があると考えてよいでしょう。

◆臨床心理学を学べる学校について

臨床心理学を学ぶための学校も充実してきました。

臨床心理だけに特化した臨床心理専門職大学院が
開設されています。

この臨床心理専門職大学院ですが
臨床心理士資格認定協会が臨床心理士の認定を行って
いる団体ですが、指定の臨床心理士指定大学院を専攻
することによって、修士号が与えられます。

また、資格を取得するための要件として、試験も
受験しなければなりません。

そして、同年度内に合格することが必須とされて
いるのでかなりキツイ面もあります。

座学の学習もそうですが、実習面も充実しているのが
この大学院の特徴です。臨床心理士指定大学院では
実務経験もしっかり取り入れられています。

資格を与えられた時にはすぐに実務ができるように
実践的なカリキュラムが組まれているのです。

臨床心理士の資格についてご紹介しました。

日本では自殺による死者数が交通事故による死者数より
多いということが時々話題になります。

世界の中でも治安に良い国と言われる一方で
ストレスに悩まされやすい社会であるかも知れません。

そういう意味でも、この臨床心理士のような資格を
持った人材が社会的に望まれているような気がします。