2013年01月21日

ジョブ・カード制度の職業訓練が受けられる人

ジョブ・カード制度による職業訓練は、訓練を受ける
受講者が現在不利な環境下にいるような場合、国が
制度でその不利な状況を取り除いてくれるような
感じの、ありがたい支援内容となっています。

せっかくこのような就職支援の制度が用意されて
いるのに、利用しない人がいるのは残念です。


役所は民間企業と違って、売り込みはしません。

ハローワークで取扱っている無料職業訓練であっても
電車のつり広告やインターネットのヤフーサイトで
PRしたりすることはありません。

公務員は求めてくる者には、用意されている制度の中で
誠意を持って対応してくれますが、訪ねて来ない人には
何もしてくれないのです。


ハローワークの制度も
「求めよ、さらば与えん」
だと思って行動しなければ、何もしてくれません。



ジョブ・カード制度の職業訓練が受けられる人

ジョブ・カード制度で用意されている職業訓練の
対象者について整理してみました。

▼雇用型訓練
 ▽有期実習型訓練
  ・新規学卒者
  ・正社員経験が少ないフリーター等
  ・パート社員などの非正規労働者

 ▽実践型人材養成システム
  ・新規学卒者で年齢が15歳以上40歳未満の人
  ・パート社員などの非正規労働者で
   正社員へ転換される場合


▼委託型訓練
 ▽日本版デュアルシステム
  ・実践的な職業訓練が必要な求職者


▼公共職業訓練
 ▽離職者訓練
  ・雇用保険を受給できる求職者

 ▽学卒者訓練
  ・高等学校卒業者


▼求職者支援訓練
  ・雇用保険を受給できない求職者


※ハローワークを使い倒しましょう!

ハローワークも役所の一つです。
向こうからは何もしてくれないと思った方がいいです。

どんどん無理な注文をしてやろうぐらいでないと
自分が得したような状態まで至ることができません。

こんなこと言っていいのかな、と思うことでも
言った方がいいと思いますよ。

2012年02月10日

職業訓練指導員は変わるの?

ポリテクセンターなどで職業訓練を指導している先生は、職業訓練指導員
と呼ばれていますが、文部省管轄の学校の先生になるためには教員免許が
必要なように、職業訓練指導員になるためには、職業訓練指導員免許が
必要です。

昨年(2011年)9月に、職業訓練などを管理している国の組織が改編
されました。独立行政法人雇用・能力開発機構が廃止され、それまで
所属していたポリテクセンターなどは、独立行政法人高齢・障害・求職者
雇用支援機構に移りました。

行政組織の名称からみると、
  『雇用・能力開発』が
  『高齢・障害・求職者雇用支援』
となっていますので、より具体的になっている印象があります。

職業訓練は大きな費用のかかるものですから、国民が理解しやすい
組織名称の方が適切と判断されたのかも知れません。

職業訓練指導員の総本山である職業能力開発総合大学校においては、
神奈川県にある広大なキャンパスが税金の無駄使いとして廃止される
ことになりました。
一般教育と同じように職業訓練にも時間とお金が必要なのですが、
卒業生の職業訓練指導員になる比率が低いことが問題なのでしょう。

同校の卒業生は一般大学に比べて実技実習の履修時間が桁違いに多い
ですから、企業などからみると、新入社員の導入教育が要らないような
学生とみなせるので企業の採用が増えていると思います。

事情は色々あるのでしょうが、職業訓練指導員の養成される環境は
これから変わっていくことでしょう。


現在、職業訓練指導員が活躍している分野としては
下記のような各分野があります。

(1)機械系分野
(2)電気・電子分野
(3)情報・通信分野
(4)居住系分野
(5)管理・事務系分野
(6)福祉系分野
(7)その他

また、職業訓練指導員に求められているスキルとしては
下記のような領域があります。
(1)職業能力開発
(2)ヒューマンスキル
(3)訓練計画
(4)訓練技法
(5)訓練教材
(6)監督者訓練
(7)その他

職業訓練指導員のスキルとしては、知識と実技が両方とも教えられる
人材ということになります。
従来の企業では、新入社員が入社してくると、OJT教育などで先輩
社員が丁寧に社員教員をやっていましたが、経済のグローバル化で
大企業でもなかなか社員教育が出来ないような状況になっています。

職業訓練指導員は、そういう意味でも、これからの時代に欠かせない
人材と言えます。

skill03.jpg

2012年02月06日

職業訓練とセーフティネットの関係とは?

職業訓練とセーフティネットの関係について、ご紹介させていただきます。

ポリテクセンターなどの職業訓練校のことをよくご存じの方でも、話が
セーフティネットのことになると、名前は聞いたことがあるけど内容までは
知らない方が多いように思います。

しかしながら、就職難の時代になっている大きな原因の一つに
経済の国際化に伴う労働市場の不安定があります。

輸出の取扱量が少なく国内消費が中心だった時代では、日本の企業は
終身雇用と言う安定した労働市場がありました。

それが経済の自由化に伴い、共産国家の中国やアジア諸国が、世界の工場
のような状況となり、日本の労働市場は大きく変わってきています。


日本企業の終身雇用制度が崩壊しつつある現在、労働市場の不安定な
状態に対して国が対策として進めていることの一つがセーフティネット
といえます。


職業訓練とセーフティネットの関係とは?

多くの雇用問題に関しては、いわゆる「労働市場」の不安定さが原因
となっています。

労働する上での基盤となる市場が不安定という事は、足場が悪い場所で
生活するようなものです。そういった状況が改善されない間は、
雇用問題が解決する事はあり得ないと断言できます。

そんな中、労働市場の安定を図るための社会的な制度が、
「セーフティネット」です。

セーフティネットの主な目的は、労働市場の形成と失業者の保障です。
安定した足場を作り、また失業してしまった人を手厚く支援した上で、
新たなステージに向かわせるという、社会全体の基盤ともなる制度です。

このセーフティネットには、法律の整備や制度の制定、設備の建築など、
様々なことが内包されています。

例えば、労働基準法の制定と改正、職業安定所の設立、雇用保険の整備
なども、セーフティネットとして行われている事です。
さらに、職業訓練や人材育成支援といった事業に関しても、雇用の
セーフティネット上で成り立っている制度なのです。

近年、雇用問題が慢性化している原因は、このセーフティネットが
現代の状況に追いついていない事も、理由の一つといえます。

特に、生活保護制度など「最後の砦」となるべき制度に関して、
あまりにも条件や審査が厳し過ぎたり、逆に甘過ぎたりするケースも
多く、不正受給者の増加や正当な受給者への未払いなど、様々な問題が
発生しています。

こういった問題を解決する事ができれば、雇用問題はもちろん、
景気対策という命題にも明るい兆しが見えるのではないでしょうか。


セーフティネットについて、ご紹介させて頂きました。
働くより生活保護を受けた方が楽、と言うような考えの方が増えると
社会経済はマイナス方向に加速され、生活保護の予算も減らさざるを
得なくなり、負のスパイラルに陥っていきます。

職業訓練のような教育には大きな予算を必要としますが、スキルアップ
が出来た人材が出来ることを思えば、セーフティネットの制度が有効に
働いていくことを強く願いたいですね。

snow.jpg
続きを読む

2011年02月03日

職業訓練校は受講申込前に講師の確認をしましょう

職業訓練校について、受講申し込みをする時のアドバイスを
させていただきます。

職業訓練校で技能・技術のスキルアップを考えている方は
受講するコースを選ぶ時、普通はコース名と受講費用などで
選ぶと思います。

CADについて学びたい時はCAD/CAMコースの用意されて
いる職業訓練校の受講コースから選んでいくでしょうし、電気の
資格取得が目的ですと、電気工事士2級の受験指導が受けられる
コースの中から費用が安いところを選ぶのではないでしょうか。

実際にポリテクセンターで受講した経験などから、これから初めて
職業訓練校に通って学ぼうとする方へお伝えしたいのは講師の事
です。

職業訓練校の指導員はポリテクセンターなどの公的な施設では
職業訓練指導員免許が必要ですので、講師の方は専門の教育や
実務の経験を持っている方となっています。

講師の先生は大きく2つに分けられます。
▼一つのグループは、職業能力開発総合大学校をはじめとする教育機関
 を卒業して講師となった場合。
▼もう一つのグループは、民間企業などの設計開発業務などの技術系で
 実際に物造りしてきた人で、事情があって職業訓練校の講師となった
 場合。
さらに、これに追加するとしたら、職業能力開発総合大学校などを卒業
して民間企業に就職した後、職業訓練校の講師となる場合でしょう。

簡単に申しますと、学校の先生が教育学部出身の先生か、それとも
工学部出てから教職免許取った先生かというような違いがある訳です。

それでは、講師の先生の出身でどう違うのかというと、実務経験の
少ない教育機関出身の講師よりは民間企業から転職してきた講師の
先生の方が実際物造りとか専門的な話を教えてもらう場合、臨場感
溢れた経験をもとに指導してもらえます。

かと言って、教育機関出身の講師が全く実務経験がないのかというと
職業能力開発総合大学校などでは3年生の課程で工場などの実務を
4週間経験する授業を受けていますので、ない訳ではありません。
しかし、実際企業の開発競争の最先端で凌ぎを削って働いていた
技術屋さんとでは経験の内容が全然違います。


職業訓練校で学ぶ予定がある時、講師の先生の経歴を聞くことは
可能ですので、密度の濃い講習を受けたい時や、資格取得を一発
で決めたい時など、参考にしてもらえたらと思います。

2009年02月14日

公共職業訓練を受けると失業保険受給期間が長くなる

職業訓練校の名前は聞いたことがあるので知っていても、実際に
どういうことをやっているか知らない人の方が多いと思います。
しかしこの職業訓練校ですが、失業保険をもらうためにとても
大きなメリットがあります。

運悪く会社が倒産したりして失業した場合など、ハローワークに
通いながら失業保険をもらうだけよりも、職業訓練校に入って
失業保険をもらう方が給付金もはるかに多く受給できるんです。



公共職業訓練は就職に必要な技術や技能を身につけるということで、
少しでも求職者が早く就職できるようにする目的で、各都道府県に
設置されています。職業訓練校は、独立行政法人「能力開発機構」
または各都道府県または民間団体が行っている場合があります。


この公共職業訓練には金銭的なメリットがあります。
自己都合で退職しても、公共職業訓練は給付制限が免除されるため、
すぐに給付金が受給できます。さらに公共職業訓練期間が失業保険の
給付期間を超えた場合、職業訓練修了まで給付を延長できます。

また、学校によっては失業手当とは別に、通所手当、受講手当、
寄宿手当などを受け取れます。
例えば、1日で失業保険の受講手当ての500円、給付金の5,000円、
交通費の1,000円を貰えたりします。


どの職業訓練校に通うかで時間や期間は変わってきますが、
訓練時間は一日大体6時間〜8時間程度ですし、期間としては
3ヶ月から2年までと豊富です。
つまり、失業保険での受給期間とあわせて最も長くて2年間、
給付金としてもらい続ける事ができる制度です。

時間をかけて手に職をつけたい人にとっては、お得で嬉しい
制度なので活用したいですね。
そして最大のメリットは、国が補助金を出してくれるため、
無料で自分の能力を開発できることです。

技術専門学校だけでも東京都であれば、16校あります。
福祉関係、事務関係をはじめ、コンピューター、建築、調理師など
多種多様なコースが用意されています。
長い期間に考えて広い視野で技術アップできるといいですね。

なお、公共職業訓練を受けた場合、失業保険の受給の手続きが
簡単になります。公共職業訓練受講の場合には認定日が毎月末と
なり、訓練校側が代行して手続きをしてくれるので助かります。
毎回ハローワーク通いをしなくても失業保険が受け取れるのですね。
就職活動の時間もないために、時間を有効的に使えます。


就職活動は孤独な戦いです。しかし、公共職業訓練を受講すれば、
共通の気持ちと目的を持った人に出会えたり、同年代だけでなく
幅広い年代の方と交流ができます。
精神的にもずっと楽になります。

出会いは、今後の人生においてのターニングポイントかも
しれませんね。人生の転機となるような人との出会い、
前向きに取り組むことが大事なのでしょうね。

職業訓練
posted by 7fukujin at 23:00| Comment(0) | 失業保険に有利な公共職業訓練 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする