離職などで失業したとき、まず気になる大切なことですが、
離職するまで知る必要がないと言えばそうなので、基本的なことも
案外知っている人は少ないものです。
離職する理由はともかく、失業保険のお世話になることを予定して
いるのなら、失業保険の給付される金額は大体押さえておきたい
ところですね。総額どれくらいもらえるのかというのを、自分で
算出することが出来れば、計画もスムーズいくと思います。
◆基本手当の総額の算出
基本手当の総額の算出は、基本手当日額×所定給付日数で
算出されます。そして、その「基本手当日額」はどのようにして
出るかというと、まず退職前6ヶ月の給与(賞与は含まれない)を
原則として、その合計を180で割り、それによって出た金額である
「賃金日額」を計算します。
ここで、賃金日額には上限と下限があるので注意が必要です。
そして、賃金日額に給付率を乗じ、基本手当日額が算出されます。
「所定給付日数」ですが、雇用保険と退職理由に加入していた期間で
異なります。また、基本手当をもらえる期間は限られていて、離職日
の翌日から1年間です。この期間を「受給期間」といい、そこを過ぎ
てしまうと基本手当はもらえません。
所定給付日数が余っていても、もらえないので注意が必要ですね。
ただし、出産や介護などで今すぐに就職活動ができない人などは、
受給期間の延長が可能です。
◆基本手当の算出式について
基本手当の算出式は次のように計算されます。
・基本手当の総額=所定給付日数×基本手当日額
・基本手当日額=45〜80%×賃金日額
(パーセントは、年齢や賃金日額によって異なります)
・賃金日額=退職前6ヶ月からの給与総額÷180(6ヶ月×30日)
また、基本手当の上限額は年齢で次のように異なっています。
・30歳未満・・・・・・・・・・・ 6,365円
・30歳以上45歳未満・・・ 7,070円
・45歳以上60歳未満・・・ 7,775円
・60歳以上65歳未満 ・・・6,777円
となります。
ハローワークに行く機会があれば、疑問点は遠慮しないで質問して
はっきりしておきのがおススメですね。