介護職は重労働と言われていますが、何歳くらいまで
働くことが出来るのでしょうか。
家庭で介護する場合は、年齢だから出来ないとか言って
られませんが、介護している子供自身が年金世代となる
と、介護疲れが心配になります。
時々、介護疲れから家庭内で介護者に対して悲劇を起こ
す事例がありますが、毎日介護している人にとって本当
にご苦労なことでしょう。
高齢者が人口に占める割合は、高くなる一方ですので
家族が介護の面倒をすべてみていけるのは極少数派と
なっていくような気がします。
したがって、介護職のスタッフが介護施設ばかりでなく
家庭への訪問介護として活躍する時代が来るのではない
でしょうか。
それでは、介護職の仕事が続けられる年齢とはどのよう
な状況となっているのか見ていきたいと思います。

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介護職で働ける年齢とは?
介護職の求人においては年齢不問、経験不問と言った
記載があります。しかし、現実的にはどうでしょうか。
若い男性が介護職を目指しても、採用されないケースが
多いと言われています。実際の介護の職場では、女性の
方が圧倒的に多くなっています。
女性向きの仕事とも言えるのですが、お年寄りの入浴
などではかなりの力仕事になります。
男性の方が有利な場合も多いはずなのです。
また、年齢的なことを言う場合、誰でも最初は未経験者
です。若いとすぐに辞めてしまう可能性は否定できませ
んが、それを言い出すと何の仕事でも同じですよね。
実際、ホームヘルパーで長年働いていた女性の方と介護
の仕事についてお話したことがありますが、入浴などの
介護サービスでは60歳を超すと、体力的にきついと言
われていました。
介護職で働く場合、2人で介護するのなら60歳を超え
ても、本人次第で働けるでしょうが、ひとりで介護する
場合は、60歳前後が介護で働ける限界と言えるような
気がします。
介護を受ける人にとっては、経験豊富な女性で資格も
持っている介護職の人に面倒をみてもらいたいのは山々
でしょうが、背に腹は代えられないので面倒を見てもら
える人に依頼することになります。
介護職の求職状況は恵まれています。
常に求人があるのです。
自分がえり好みをしない限り、全く採用されないことは
ないと言えるかもしれません。
しかしながら、これらの求人状況は給料に反映されて
いません。つまり、要求するスキルは高いのに、給料は
それに見合っていないのが現状です。
このことが介護職の人の不満の一つとなっていることは
明らかです。また、介護職の現場では未経験者を育てて
いくシステムになっていません。
仕事の進め方をみると未熟な世界なのではないかと考え
られます。経験者が未経験者を育て、全体として質の
良いサービスを提供すると言う考えがないのでしょう。
介護施設も小さな有限会社がほとんどです。
経営者も経営のノウハウを持っていないことが多いよう
です。
介護職とそれを取り巻く現場には、もっともっと改善
しなければならないことがたくさんあります。
介護職の人たちの努力だけでは、到底追いつきません
ので、国や行政側の支援が期待されています。
介護で働ける年齢の目安についてお伝えしました。
介護ではトイレの世話などもありますから、女性の人は
もちろん、男性の場合でも女性に面倒をみてもらいたい
と言う人が多いのは事実でしょう。
しかし、介護の仕事がかなり力仕事で熱ことから、男性
の介護職の力も借りなければ、成り立たなくなるような
気がします。