2013年01月28日

契約社員と正社員の通勤手当が違うのは違法?

労働者は大きく二つに分けられます。

「正社員」と「非正社員」


専門用語で言うと
「無期契約労働者」と「有期契約労働者」でしょうか。


それで、一般的に正社員の方が非正社員より労働条件
などにおいて有利だと言われています。

パート社員やアルバイトなどで働いている人で
正社員で働きたいと思っている人が多いのも
それだけ待遇等で不利な場面を体験しているから
だと思います。


今日のタイトルにした通勤手当にしても
同じ職場で働いている正社員と非正社員で通勤手当が
違ったりしたら問題となります。


もっとも、正社員と契約社員のような非正社員の人が
給与明細を見せ合って話をすることがないでしょうから
正社員と契約社員の待遇面の違いに気付かず過ごして
いる人が多いのだと思います。


ところで、今回このような分り難い話をするのは
何故かというと、労働契約法が改正されて
契約社員やパート社員のような有期契約労働者の
労働条件が改善されるからです。


雇用主が同じ労働者が同じ職場で働いている場合は
労働契約が有期契約が無期契約かで労働条件が違っては
いけないことが法律面で見直しされたからです。


『不合理な労働条件の禁止』

というのが改正された労働契約法です。


不合理な労働条件になるケースとして
分りやすいのが
・賃金や労働時間
・通勤手当
・食堂の利用
・安全管理

だと言われていますが、これ以外にも
教育訓練、福利厚生、災害補償などの
諸条件においても、有期契約労働者と無期契約労働者
ということから、処遇に差があってはいけないことが
ルールとして決められた形です。


もっとも、定年となり、定年後も嘱託のような形で
引き続き働く場合は、無期契約から有期契約が合意
された上での違いですから違法とはなりません。


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ラベル:正社員 契約社員
posted by 7fukujin at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 派遣社員の福利厚生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月16日

30日以内の日雇派遣が認められる仕事とは?

日雇派遣の仕事は、今年10月以降
30日以内のものは原則禁止となりました。


派遣会社と契約する時、契約期間が30日以内
で提示された場合、法令違反となるので
そのような派遣会社とは契約しない方が無難です。


「日雇派遣」について、労働条件が悪い環境で
働くことを余儀なくさせられることが問題となって
いましたが、労働者派遣法の改正で改善されると
いいですよね。


ところで、この労働者派遣法の改正にも例外が
設けられています。

30日以内の日雇派遣が認められる仕事があるのです。


30日以内の日雇派遣が認められる仕事とは?

10月以降も、30日以内の日雇派遣が例外的に
認められている業種は以下の18業種よなります。

@ソフトウェア開発
A機械設計
B事務用機器操作
C通訳、翻訳、速記
D秘書
Eファイリング
F調査
G財務処理
H取引文書作成
Iデモンストレーション
J添乗
K受付・案内
L研究開発
M事業の実施体制の企画・立案
N書籍等の政策・編集
O広告デザイン
POAインストラクション
Qセールスエンジニアの営業、金融商品の営業


開発・設計・研究開発の仕事ですが、大手企業では
受注物件に社内の従業員で対応出来ない時、
外部業者に業務委託する場合と、社内の職場にて
社員の一人として一緒に仕事するケースがあります。

日雇派遣のような30日以内で開発・設計ができる
仕事は少ないですが、技術的なスキルが要求される
場合には高額の業務委託契約が実施されています。


通訳や受付、インストラクションの仕事は
国際展示会などで需要があります。

展示会は期間が数日から数週間と日雇派遣となる
30日以内のケースが多いですね。


書籍等の編集では、原稿の校正する仕事などは
経験者が重宝されるので、日雇派遣での需要が
あるのでしょう。


P.S.
日雇派遣が特例で認められている仕事について
ご紹介いたしました。

日雇派遣に求められるのは
基本的に専門知識や専門的なスキルです。

就職に強い資格やスキルを身に付けておくと
いざというときに頼りになりますね。
posted by 7fukujin at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 派遣社員の福利厚生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月15日

日雇派遣は、短期の派遣へ変わる?

日雇い派遣は今年の10月以降禁止です。

日雇労働者という立場は、働く条件としては不安定で
厳しいものがありますが、今年の10月以降改正され
原則できなくなっています。


この改正の目的は、派遣労働者の保護と雇用の安定
を図るのが目的です。

「派遣切り」など派遣労働者に課せられるリスクを
この改正が守ってくれるとよいですね。


ここで、まず最初に日雇い派遣について
内容の確認をしたいと思います。

日雇い派遣で働く人は、派遣労働者の労働契約の
一つの労働契約スタイルです。

そして、厚生労働省が決めた日雇い派遣の
「日雇い」とは、30日以内の契約のことを
指しています。

つまり、労働契約期間が1日でなく30日であっても
日雇い契約ということになります。


法律用語で表現すると
「労働者派遣法」が平成24年10月に改正されて
短期の派遣(=日雇派遣)が原則禁止となりました。


日雇派遣は、短期の派遣へ変わる?

日雇派遣が原則禁止となりますが、これはあくまで
労働契約上の話です。

派遣会社によっては、労働契約は3か月とかのように
31日以上となるようにして、実際の仕事は月3回
のような頻度で仕事をさせても制度上は認められます。

まあ、実際に月3回というような仕事では
生活できませんが、イベント会場で働くような仕事
の場合には、その時限りの仕事もあります。


今回の労働者派遣法の改正で
1週間だけの仕事であっても、派遣社員として
働く場合は31日以上の「短期の派遣」の契約が
されている必要があります。

短期の派遣で働くときは、契約期間が30以内
になっていないか確認しましょう。

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posted by 7fukujin at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 派遣社員の福利厚生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月31日

フリーターでも確定申告が必要なの?

フリーターと正社員では年収が大きく異なるお話をして
いますが、収入に関することで納税についてはどうなる
のかについてお話させていただきます。

納税について、正社員の人は通常は会社側で殆どやって
もらえます。年末調整で高額医療費や住宅ローンの控除
するために必要な書類を用意する程度です。

フリーターの納税については、どうなるのでしょう。

正社員ですと会社の経理や総務がしっかりしているので
税金や保険のことなど何も言わなくても全て手続きして
くれています。しかし、フリーターともなると、そこは
変わってきてしまいます。

そこで疑問となってくるのが、フリーターも確定申告す
べきなのか?ということです。

税金とか保険とか確定申告って、なんだか聞くだけで難
しいイメージがありますし、説明を聞いてもどうせ理解
出来ないんだろうと最初から思ってしまいがちです。

でも、確定申告は実際やってみると分かりますが、心配
する程難しくありません。確定申告の時期には、税務署
が税理士や手続きを手伝ってくれる応援者を臨時職員と
して用意しているので、必要な書類や印鑑を持っていけ
ば、納税の知識が無くても大丈夫です。


両親の扶養に入っているフリーターの方の場合
ご両親の扶養に入っている場合ですと、年間103万円
以上稼いでしまうと扶養から外れてしまいます。さらに
ご両親が納めなくてはならない税金が大きく増えること
になってしまうので注意して下さい。


フリーターの確定申告

フリーターも確定申告が必要なのかという疑問について
の回答ですが、原則として、フリーターの方も確定申告
する必要があります。しかし、真っ当な会社であれば、
たとえフリーターだったとしても、ある程度多く1ヶ月
に稼いでいる場合は、「源泉徴収」という形でしっかり
と税金を納めているはずです。

簡単に言ってしまうと、源泉徴収と言う形で毎月お給料
から所得税を天引きされているであれば確定申告は不要
となります。もしそうなってないのなら、確定申告とい
う形で自分自身で税金を納める必要があります。

確定申告は面倒ですが、場合によっては、確定申告する
ことで納めすぎた税金が返ってくることもありますから
面倒でも毎年した方がいいでしょう。


フリーターと確定申告についてお伝えしました。
フリーターで収入がある場合、税金を払う必要がありま
すが、両親と一緒に生活しているのか、働いている会社
がどう対応しているのかで納税の仕方が異なります。
給与明細で確認して、疑問があれば勤務先に確認した方
がいいと思います。

納税
posted by 7fukujin at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 派遣社員の福利厚生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月11日

ネットカフェ難民の抱える【日雇い派遣と健康の問題】

ネットカフェ難民と言われている、ネットカフェをホテル代りに
して、派遣会社などの日雇い労働に耐えている人たちがいます。

派遣会社で働いている人にとって、アパート住まいなどは毎月の
生活費がかかるので、住んでいる場所によっては支払いがきつい
ので、もっと安く寝泊まりできるところということで、ネット
カフェを利用している人もいます。

8時間いても、1000円台で間に合えば、毎月10万円以内で生活
する収入の少ない人たちにとっては、寝泊まりできる場所として
欠かせない存在ですよね。

でも、心配なのネットはカフェなどで寝泊まりしていると、
どうしても健康上あまりよくありません。
もし病気になった時など、不安なことを考えれば、悩みの種が
つきません。

ネットカフェ難民と言われる人たちの健康について考えて
みたいと思います。

netcafe.jpg


日雇い派遣とは、派遣会社に登録して、仕事する前日に電話や
メールで仕事内容を伝えられて働くものです。

その日に現場へ向かうと、交通費がついていなかったり、長時間
労働であったりと、話が違うというケースも少なくないようです。


そして怖いのは、派遣会社の中には社会保険にも加入していない
という人が多いようです。

日雇いのため、収入が不安定で寝泊りに困り、ネットカフェで
寝泊りする「ネットカフェ難民」の話はもう大体の方がご存知
でしょう。
しかし、こんな日常を送って健康でいられるというのでしょうか。

テレビ情報番組では、ネットカフェの個室で座り続けた姿勢を
長い時間とっていため、エコノミー症候群になってしまった
という恐ろしい話が出ていました。


健康で楽しく働けるというのは、人それぞれの価値観だとは思い
ます。忙しく働く人が健康という訳ではないのに対し、派遣や
パートとして時間を有意義に使うことに重きを置く方もいらっ
しゃるのも当然です。

しかし厚生労働省はこのような状況の打開策を「日雇労働求職者
給付金」
という形で出しています。

これは、指定されたハローワークへ行くと所定の手続をしてもら
える策のようです。

ここで、一瞬の保険にしかならない、と感じられる方もいらっしゃ
るかもしれません。しかし、生活と仕事という切っても切れない
関係で「日雇い派遣」という状況はやはり不健康な状態を作り出し
やすいと私は思います。


もしも生活の打開を考えていらっしゃる方がいるとしたら、それは
間違いなく、「体も心も健康でありたい」という願いを持って
いらっしゃる方だと思います。

制度を使っていらっしゃらない方は是非問い合わせてみていただき
たいです。

ネットカフェ難民に好き好んでなっている人なんて、殆どいない
と思います。仮に派遣会社などで働いていて収入が少なくなり、
ナットカフェなど利用せざるを得なくなったりしたら、公的施設
のハローワークなどに相談してみると、生活面でサポートして
もらえる情報とか教えてもらえますので、記憶の片隅にでも入れ
ておいてくださいね。
posted by 7fukujin at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 派遣社員の福利厚生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする